1188 / 1502

第1188話

頃合いをみて顔を離すと、口の周りがローションや唾液でベトベトだった。 それをぐいっと拭いながら後孔を確認する。 ま、こんなもんか 遥登も気持ち良さそうだしな ただ、ブランケットを被っている三条が心配だ。 熱が混もって熱くはないか。 ふわふわの布を捲ると真っ赤な顔が出てきた。 本当に自分の事は二の次だ。 「大丈夫か。 熱かったな」 「ん…ん……」 顔に貼り付く髪を梳き剥がせば、色っぽい目がちらりと此方を見る。 それだけで下っ腹が重痛くなってくるのだから自分も相当溜まっているらしい。 キスしたいのをぐっと堪え捲ったブランケット越しに肩に触れた。 「ローション注ぐぞ。 ちょっと冷てぇけど我慢してな」 ローションボトルをアナルに宛がい指の隙間から中に直接注ぐ。 慣らすのもそうだが、滑りを良くしないと摩擦を起こす。 折角自分の大きさに馴染んだソコなのに、キツさを取り戻せた程の会えなかった時間が恨めしい思い。 もっと早くこうしていれば。 そんな後悔がシャボン玉のように浮いては弾けて消える。 「…、ぅ」 「そうだ。 力の抜き方、思い出してきたか」 「……ん、んっ…わっ、んな」 「上手だよ。 満点だ」 ボトルを抜くのと同時に指を突き刺し栓をした。 キツいはキツいが、潤滑油を注いだのでこれで少しは楽になるはずだ。 浅いトコロをまずは慣らし、それから括約筋。 時間は限られてはいるがいつもの逢瀬に比べれば沢山ある。 恋人のストレスが少しでも発散出来るように、とろとろにしてやりたい。 「ぁ…あ…、ハァ……っ…」 「“もっと”だろ」 「あっ……そこ、…」 「遥登のいーところ?」 「…ハッ、く………あた、ま…しびれ…あッ、あっ」 ぷちゅ…と空気の混ざる音がしはじめ、ナカのヒク付きが増すまで丁寧に塗り込めていった。

ともだちにシェアしよう!