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第1196話
「やだ……抜かないで……くだっ…」
もう子供の駄々の様な事しか言えない。
泣きながら嫌だなんて言われて長岡も困るだろうに涙は止まらない。
女々しい。
鬱陶しい。
分かってる。
でも、折角セックス出来るのにこんなの嫌だ。
「抜かねぇから、少し我慢しててくれ」
長岡はベッドに転がしたローションへと手を伸ばすとケツにかけていく。
冷たいそれがベトッと結合部を濡らし、長岡の陰茎を伝い床へと糸を垂らす。
潤滑剤を垂らす本人は服や床、下に敷いたブランケットが汚れるなんて事は気にしていない。
“そんな事”より可愛い恋人の方が大切だ。
「さっき出した分だけ注ぎてぇけど、もう少し我慢出来るか」
「は、い……」
滑りを拡げるように結合部を何度もなぞられた。
薄く伸びた皮膚を触られ腰からゾクゾクしたナニかが全身を駆け回る。
更には、長岡のモノをきつく食むソコのナカへと塗り込めたいとばかりの動きをしてくる。
卑猥としか言い様のない動きにぶるっと身震いをした。
あ……
息、らくに…なってきたかも……
だが、恥ずかしいし感じてしまうが、そのお陰か意識が痛みから逸れ少しは息がしやすくなった気がする。
「……ぅ、ん…ん……」
「やっべぇな…。
苦しそうにしてんのに滾る」
「…あっ…」
しかも内腿を撫でてくるサービス付き。
指先が肌の上を滑るだけの動きなのに、たまらなく気持ちが良い。
「は、気分出てきたな」
確かに、気持ち良くなってきた。
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