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第1200話

「圧迫オナニー、そんな気持ちいかよ」 自慰にも似た行為に対して妬いているのか? まさか。 そんなの、嬉しい……。 「ま、まさっ、…さ……んんッ…」 「シーツ、んなに好きか」 「ちが…ちが……っ、う…」 縫い付けられた指で、なんとか節だった指を握りしめる。 気持ちが良いのは長岡に見られているから。 長岡との行為だから。 だから、自慰も殆どしなかったんだ。 実家と言うのも少なからずあったが、長岡とするセックスの気持ち良さが忘れられない。 あんなに甘美で気持ち良い事、他にないだろう。 妬いてくれるのは嬉しいが、本当の事を伝えなければ。 「ま…っ、ま、さ……あ、せっ、くす………ハァ、きもち、の」 「んー?」 「まさっ、ねさん…っだから……あっ、あ」 喉の奥で笑う音がした。 あ…… 違う。 妬いているのは本当だろうが、半分は楽しんでいる。 その証拠に腰の動きがよりねちっこくなった。 奥─結腸─を刺激しようと動いてくる。 しかも、体位のせいかいつもより刺激が強い気がする。 まるで肉壁を抉じ開けるような動きをしてくきて。 「あ゙っ…あ゙、う゛…っ」 「は、声になってねぇな。 ほら、嵌まんぞ…ココ」 「…まっ、」 久し振りでソコを刺激されたら吐くかもしれない。 だが、今の状況を考えるとやばい。 長岡のふとんと、頭に被っているのは寝室用のブランケット。 今は1月。 汚したらまずい。 待って、と言おうとしたが遅かった。 ぐぽっとナニかが嵌まるような感覚と共に腹の奥がジンジンと熱を帯びた。 「あ゛……ッ」

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