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第1204話

前立腺から精嚢までをゴリゴリと抉られたいのに、上向きのソレでは“ソコ”を狙えずもどかしい。 それに、噛まれてもいない。 バックなら肩や首を噛んでくるのに、それもない。 それでも、前立腺を圧迫されケツでイった。 そこから拡がる快感にシーツへ沈むと長岡のにおいが身体を包んでくれる。 「あ………」 絶頂と共に長岡の腰の動きが緩やかになり、余韻に浸る余裕がある。 だが“長岡”が足りない。 いつもなら満たされるはず恋人が恋しい。 「……まっ、…ま……さ…」 気怠い腰を上げ揺らすと、長岡のソレが硬度を増した。 今度は恋人を気持ち良くする番。 ガクガクする脚で身体を支え腰を揺らした。 「俺は良いから。 抜けなくなんだろ」 「だ…め、」 メスイキは連続で何度もイける。 だが、疲れているのは事実だ。 不得意な体位で、酸素もあまり吸えず、苦しかった。 長岡の言うこともわかる。 弁にハマったままは満腹感があり、慣れていないそれは少しこわい。 抜くなら、この力が抜けている今だろう。 だけど、折角のセックス。 長岡も気持ち良くならなければ嫌だ。 そんなの寂しい。 「だ、して…くださっ、…ハァ……ほし…」 「……えろい事言うな」 「………ぶ、かけて…」 きゅっと意識して締め媚びた目を後ろにやれば、綺麗な顔が色で歪んだ。 喰われたい。 モノみたいに扱っても良いから。 愛されたい。 愛したい。 「おねが……い、します…」

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