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第1206話
三条は手を握ったまま揺さぶれ続けている。
それが健気で、いとけない子供みたいでまた興奮するのも事実。
こんな事で興奮するなんて最低だと言われても、目の前の恋人に高まるのは致し方ない。
だって、こんなに愛しているんだ。
なんだって愛おしくみえる。
下腹部が痛重い。
この気持ち良い中に出したい。
男の顔が隠せない。
「あー…、イきそ」
「ほ、……あ、あ…っ、ほ、っし……」
ゴムの中で射精するとしても抜いた方が良いだろう。
ウイルスに対してムカついてもモヤモヤするばかりなのは理解しているが、ムカつく。
俺の恋人なのに、なぜウイルスに遠慮をしないといけないんだ。
遠慮の必要がなくなったら覚えとけよ。
めっちゃくちゃにキスしまくって抱き潰すんだからな。
翌日起き上がれない位ぐっちゃぐちゃにしてやる。
我慢するから、早くその日がこい。
「はっ、…あっ、……き、…ち……まっ、…あッ、」
教え事を素直に吸収し柔軟に受け入れていく恋人は、気持ち良い…と洩らす。
その一言に頭がアツくなっていく。
馬鹿みたいに腰が動き、止まらない。
「ほ…しっ、……あ、…あ…ぅー…」
「……イ、く」
「ひッ!」
弁への刺激も考えてやれず腰をひいた。
喉の奥から絞り出された声に申し訳なさが込み上げたが、すぐに射精感に掻き消される。
体内から引き抜き、数度扱くとスキンの中に吐精した。
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