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第1210話
「ん…ゲッ…ゴホ……ッ」
萎えていたソレは硬度を増しはじめ、三条の喉奥を突いた。
げっと嘔吐く姿にさえ下半身は反応する。
恋人の苦しそうな姿にそうなるなんて酷い奴だと思うだろうが、興奮するものはするんだ。
加虐心が擽られる。
その頭を押さえ付けたい衝動を抑え込み声をかけた。
「喉の使い方、思い出せ。
…無理すんな……もっと舌使って…ん、上手だな」
「ごッ……ん、…ん…っ」
普段の三条からは舌で避妊具を装着させていく姿は想像出来ない。
一見、正反対の位置にいるような子だ。
だけど、性的な事にも好奇心が強く、覚えが良い。
教えた事は素直に吸収し、その高い学習能力で発揮する。
この4年で随分と淫らになった。
自分がそうさせた。
ねっとりと舌を這わせ器用に根元まで下ろしていく。
生きていく上で全く必要のない─しかも本来なら自身がされる側─の事を身に付けた。
これだから、学習能力の高い恋人に性的なアレコレを教えるのが楽しいんだ。
「…っ、…ゲホッ……はっ、ハァ……」
高身長に見合ったサイズになんとかゴムを被せた三条は下から恋人を見上げた。
その目はいまだ熱を帯びている。
相変わらず口の中もあっちぃな
あーあ、物欲しそうな顔して
まだ溜まってんだな
三条の腹から精液を拭い、ゴムに擦り付けた。
「今は、これで我慢してくれ」
「…なめて、い……ですか」
「どうぞ」
「あの…いただき、ます」
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