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第1212話

おかしな事、言ってしまった…… その証拠に、長岡はくつくつと喉の奥で笑っている。 だが、その目の奥には隠しきれないサディストな色がギラギラと輝いていた。 三条もそれを見逃しはしない。 「踏まれてぇんだ」 「ん、……ん…」 「ケツじゃなくて良いのか? 自分で弄っても良いからな」 ゾクッとする程妖艶な笑みを見せたと思ったら、すぐに大きな足が陰茎を踏みつけた。 「ゔ…ッ」 勃起していたソレを腹に押し付けるように足底で踏んでくる。 自分より大きな足は、しっかりとしていてソコからだけでも男のだと分かる。 そんな足に踏みつけられ感じているのは快感。 喜びだ。 「ガッチガチじゃねぇか。 そんな舐めたかったのか。 それとも、踏まれて嬉しい?」 グリグリと踏みつける足に自ら擦り付けるように腰を動かしてしまう。 いや、動かしてしまうというのは違う。 動いてしまうんだ。 自分の意思なんてそこにはない。 「あ……っ、あ……、」 「両方か」 止められない。 止まらない。 止めたくない。 グルグルと頭の中を駆け巡るのは、長岡に践まれる喜び。 「ケツも欲しいだろ」 「う、しろは…正宗さんだけ……」 そう言った時の長岡の顔は、俺だけが知っている男の顔だった。

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