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第1246話

勃起したそれをなぞるように指を動かす。 次は玉。 また竿を伝い、染みまで到達するとゆっくりと下げていく。 今、部屋のドアには鍵をかけている。 それでも、自宅で─あまつさえ向かいの部屋に弟がいるのに─こんな淫らな事をしている事実に頭がクラクラする。 もどかし…… それでも、まくまでも指先を使ってなぞるだけにとどめる。 だって、長岡ならそうするから。 楽しそうに笑みを称えながら、時々意地の悪い事を言いそうする。 『パンツに染み出来てんぞ。 風呂はいったばっかりなのに汚しちまったな』 かぁっと頬が一層アツくなるが心のどこかでは喜んでいる。 その証拠に三条の目はよりとろんとしはじめた。 「ハァ……ハァ…、…」 『気持ち良い?』 言葉を吐けば同時に淫らな声を吐きそうで首肯くしか出来ずにいる。 それを知ってか長岡はなにも言わない。 それどころか、長岡が人差し指を立てた。 しーと静かにさせるように。 だけど違う。 その口元に笑みが浮かんでいる。 な、に…? べ、と出した舌でソレを舐め上げた。 「…っ!!」 ねっとりと絡み付く舌が卑猥だ。 まるでフェラチオを彷彿とさせる舌の動きに目が離せない。 ちゅぷっと小さな水音をさせながら指を愛撫する恋人。 その指が自分の下半身だったら、せめて指だったら。 刺激が緩過ぎてもどかしい。 腰が動くのを止められず、恥ずかしい姿を見せ付けるばかり。

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