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第1249話

「乳首挟まれて気持ち良いんだ? 引っ張りたり、捻ったりしたら痛てぇだろ」 首を振って意思表示をする三条。 『…きもち…です…』 「乳首好き?」 今度は、こくんと首肯く。 恋人の口から、恋人の声で、いやらしい事を言って欲しいが、なにぶんその恋人は実家暮らしなのでそれは今度にする。 自慰が満足に出来ないのは実家暮らしの運命だ。 利点もあるのでどちらが良いとは一概に言えないが、以前の性的な欲求の薄い三条ならなんら問題はなかったはずだ。 性欲の気持ち良さを覚えからも、長岡の部屋でセックスをすれば自宅で発散したいと思う事も少なかっただろうし。 だが、今は気軽にセックス出来なくなってしまったのでそれも僅かしか出来ない。 カメラの中で膝頭がどんどん閉じていく。 ある程度の距離まで閉じると、今度は擦り合わせた。 すり…すり…、とトイレを我慢する子供みたいに。 だけど、三条が我慢しているのはトイレではない。 「そんな気持ちいのか。 じゃあ、その気持ち良くなってる乳首もっとよく見せてくれよ」 まるで命令されているかのように三条は動く。 捲った服が落ちてしまわないように抑えつつ体勢を起こした。 その所作の良さは育ちの良さを連想させ、尚更興奮する。 『あ、…の、……見てく、ださい』 「ん。 見せてくれ。 あー、すっげぇ真っ赤になってんな。 そんなに潰れて。 舐めてやりてぇ」 服が触れノイズが聴こえる。 その奥で生唾を飲み込む音もした。 理性が本能に負ける瞬間は何度見てもたまらない。

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