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第1252話

『な、んで……』 「んー? だって、いじめられたいんだろ? だから、遥登は見てるだけ。 触んなよ」 その顔だけでも三条がどれほど我慢しているか理解に足りる。 だけど、いじめて欲しいと言ったのは恋人の方だ。 酷くされたい、と。 なら、そうしてやるのが恋人としての特権だ。 酷い? 心外だな。 サディストはマゾヒストを喜ばせる下僕だ。 マゾヒストな恋人がそれを求めるなら与え甘やかす。 当たり前の事だろ。 三条に与えるのは視覚と聴覚だけだ。 そう、三条が望んだのだからな。 「はは、見られてると興奮する。 ……ハァ…遥登の気持ち分かんな」 『……っ、』 先から溢れるソレを竿全体に塗り込める。 愛おしい恋人に見られてするオナニーはこんなにも気持ちが良い。 三条ではないが、露出の気というのが分かるようだ。 こんなに気持ち良い自慰は久し振りだ。 改めて恋人の存在の強さを思い知る。 「見てくれてるか。 ほら、もうこんなガチガチ。 格好悪いだろ」 『そんな…こと…ないです……』 三条の目にじわりと涙が溜まった。 頬を真っ赤にして物欲しそうな目で此方を羨ましそうに見てくる恋人に手が止まらない。 いや、手だけではないか。 スイッチの入った加虐心も止まらない。 可愛い可愛い俺の恋人。

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