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第1259話

ヌルヌルを楽しむなんてまだ出来ないが、チラチラとカメラを盗み見る限り恋人は楽しそうだ。 長岡が楽しそうで嬉しい。 不思議とそう思う。 『はーる』 「…ぁ」 長岡に目には自分はどう映っているのだろう。 あの綺麗な目玉にはしたなく脚を拡げ排泄器を弄る自分が、どんな風に見えているのだろうか。 『良いねぇ』 目が、離せない。 アナルの縁をなぞり、ソコへ潤滑油を纏わせながら見詰め合う。 いつもと同じ部屋が、とてもそうとは思えなくなる。 此処は見慣れた部屋なのにとても不思議だ。 乳首もお預けでどれ程の時間をなぞるだけで費やしただろうか。 やっと長岡から指1本の挿入が許可された。 逆を言えば、アナルの縁は弄れないのだ。 惨いそれを甘んじて受け入れる。 ……喜んで、だろ。 と、頭の奥で自分が笑った。 『あー、すっげ。 必死に吸い付いてんじゃん。 待ちきれなかった?』 「は、い」 『でも、1本だけ。 解すだけな』 必死に吸い付くナカは自分が思っていたよりもアツくなっていて、“待て”の効果を嫌って程に実感している。 蠕動運動なんて整理現象だと頭では理解していても、確かに卑猥だ。 目からの情報がいかに多くを占めているのか、そんな興味をそそる事を考える余裕はなかった。 ゆっくりと抜き、ゆっくりと第一間接まで埋め込む。 ゆっくり、ゆっくり。 それを数度繰り返し、今度は第一間接と第二間接の間まで埋め込み、また抜いた。 やば、い 見られてるの、きもち…い… いつの間にか鈴口から溢れた体液が床へと雫を垂らそうとしている。

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