欲しいのに許可が貰えず泣きそうな顔をする。 可愛い。 愛おしい。 もっとその顔が見たい。 「指動かさなくて良いのか」 眉を八の字にして強請るような目を向けても無駄だ。 三条の“被虐心”はこれを望んでいる。 そう、つまりこれは甘やかしだ。 「根本まで入ってんのかよ。 自分んナカどうだ。 教えてくれよ」 『…………ぬる、ぬるしてて、アツくて……ぎゅぅって……』 「見てぇなぁ」 三条は目をさ迷わせ、やがて何かを確認するようにもう一度カメラを捉えた。 なにしてんだ…？ 三条はローションの付いていない手を一度確認するとスマホを手に取った。 片手でスイスイと画面に触れ、またカメラを一瞥する。 すると三条の身体の赤みがより増したような気がした。 カシャッとシャッター音が聴こえ目を見張る。 “どこ”を撮したかなんて画面を見ている長岡には簡単だ。 そして、すぐにローテーブルに置いておいたスマホがメッセージの着信を知らせた。 「くれんだ？」 『…み……て、ください』 震える声は、ナニを期待している。 言葉を頭から全身へと駆け巡らせる。 指を銜えた秘部。 モザイクも訂正もない、正真正銘の無修正。 しかも羞恥心の高い恋人が自主的に自ら撮影した物だ。 こんなの興奮しない筈がない。 自身のモノも情けない程ガチガチになりぶち込みたいと欲望が沸き上がる。