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第1262話
犯したい。
泣かせたい。
喘がせたい。
頭を支配するのはそんな事ばかり。
世界で1番大切な相手に対する感情ではないのかもしれない。
だけど、三条はそれを受け入れてくれる。
どこまでも深い愛情で包み、受け止めてくれ、満たしてくれる。
これが愛し愛される特権。
「どこが一番気持ちいか教えてくれよ」
『ど…こ……』
「そう。
どこだ」
『……あ…の、…………みら、れてるの』
語尾にいくほど声量は小さくなるが、マイクが拾ってくれた。
「見られてんのが良いのか」
媚の類いではないのだろう。
その目を見れば分かる。
芯のあるまっすぐさはきちんとそこにある。
愚直で心配になる事も多々あるが、これが三条の長所だ。
すべてが愛おしい。
『ぜんぶ、きもちく…なります…』
後孔に指を入れて、真っ赤にしながら口に出してくれた言葉はどこまでも長岡を喜ばせる。
「そうかよ。
なら、指はおしまい」
『……はい』
「じゃあ、次は?」
『でぃるど……』
「はい、正解」
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