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第1265話

『ゆっくりな』 挿入に関してはもっと焦らさせるかと思ったが、案外すんなりと許可が下りた。 漸くだ。 息を整えながら先を食ませれば嬉しそうに陰茎が震えた。 それが恥ずかしくてつい手の動きを早くしてしまう。 『ゆっくりだって』 「すみません……でも、じ、れったい……」 本当は今すぐにでも突っ込みたい。 早く滅茶苦茶にして、長岡に恥ずかしい事を言われたい。 もっと見て欲しい。 でも、駄目だ。 長岡はそれを許してはいない。 ゆっくりと1つ目の玉を埋め込んでいく。 大きく口を開け、そこを長い時間晒すのは恥ずかしい。 恥ずかしいから興奮する。 「ん……ん……」 最大直径を抜けると後は括約筋の締め付けのお陰でヌルッと入り込んできた。 体内に感じる異物感。 長岡に見られている快感。 頭が色んな色でごちゃ混ぜだ。 『気持ちよさそ』 艶っぽい声に顔を上げれば、長岡は自身のモノを扱いていた。 気持ち良さそうなのは長岡も同じだ。 恋人のオナニーをおかずに男のモノを扱き、どんなに気持ち良いか。 その色気に当てられ、2つ目を宛がう。 1つ目を押し込むように挿入していると、ローションのヌメリで、いきなりぽくっと入ってしまった。 「あ…っ」 唇を噛もうと思ったが既に遅く、小さな声が漏れた。 思わず漏れた声に慌てて口を覆い、ドアの向こうへと意識をやる。 いくら鍵をかけているといっても不安だ。 こんな男の喘ぎ声なんて教育に良いとは言えない。 『大丈夫か』 「はい、……だいじょぶ、です」 先程のタオルを口に宛がい3つ目を入れたいと目だけで強請った。

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