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第1277話

2人で1つの個室に入る。 あくまでも準備の為であって此処でセックスをする訳ではない事を忘れないようにしないと。 そうでなくとも緊張してたまらないのに。 それにしても、こんな密接した距離にいられる事が嬉しい。 早く感染症なんてなくなれば良いのにな。 なんて、それが実現出来ていれば世界はもっと明るいか。 「ほら、遥登はこっちな。 自分で強さ調節してくれるか。 俺はこっちするから」 手のひらに落とされたのは、自室に隠した物よりかっちりした印象を受けるニップルクリップ。 クリップ横のネジや構造自体は同じなので三条も取り扱いに苦労はしないだろう。 そして、“こっち”と鞄から取り出されたのは、首輪。 飼い主の所有の証だった。 「そ、れ…」 「ん。 遥登の首輪。 久しぶりだな」 長岡はそれをマフラーをずらし晒された細い首に巻き付けた。 首元を隠すマフラーのお陰であたたかい首に冷たい革の感覚が妙に生々しくて、ネジを緩める手が止まってしまう。 ほんとに、リードつけて散歩するんだ 変態みたいだ… でも、正宗さんとなら……して、みたい………… ぽやぽやとしたじめた三条に長岡はほくそ笑む。 これを狙っての1週間だった。 楽しむ他に選択肢はない。 「クリップは?」 「あ……、」 長岡の声にハッと意識を手元へと戻しネジを緩めていく。 緩め過ぎても服にぶつかって取れてしまう。 緩めていても取れる衝撃に声が漏れてしまうだろう。 そうならない程度に締まりも必要だ。 指に噛ませながら少しずつ調節していく。 その時だった。 「っ!!」 「乳首、勃たせてやるから丁度良い締まりにしな」 服の裾から侵入してきた大きな手が胸に触れた。 そして、乳首を探す。 そんな事をしなくても寒さで勃っているそこを薄い発熱インナーの上からさわさわと撫でてくる。 もどかしくて気持ち良くてまた手が止まってしまう。

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