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第1279話

「…っ、」 長岡の指だ。 身体は喜び、陰茎は完全に勃起している。 甘くて美しい。 もっと、そう願った時だった。 「あ、」 突然指が抜けていって、物足りなさそうな声が漏れた。 な、んで…… 「ゴムしねぇと」 「ごむ……」 「そ。 コンドーム」 なにを言っているんだろう。 挿入する訳でもないのに。 「万が一があったら此処の事も言わねぇとだろ。 発展場で露出プレイして遊びました、なんて言えるか? だから、ゴムな」 それは確かにそうだ。 だけど、それだけではない。 だって、サディスティックな目が楽しそうに細められている。 わざとだ。 わざと指を少しだけ埋め、焦らしているんだ。 「…ほ、し……」 「んー? なんて?」 「……欲しいです、」 折角の機会なのにお預けなんて。 「正宗さん…」 マスクの下はきっといやらしく弧を描いているはずだ。 そういう顔をしている。 「じゃ、鞄の中からゴム取り出して指に嵌めてくれよ」 「はい…」 クリップを片手に持ち、失礼しますと声をかけてから鞄を漁る。 他にも小型の玩具を持ってきているのが、手の感覚で解る。 まさか、トイレから出てバイブを銜えろなんて言われた……等といやらしい想像が止まらない。 「あ、これですか…?」 「ん。 よろしくな」 取り出したスキンを破き、目の前に差し出された指に宛がう。 長岡のサイズと比例しなくとも細いと分かる指にはコンドームはブカブカで。 三条は生唾を飲み込み、意を決した。 「……失礼、します」 以前教えてもらった指フェラを思い出し、口で下ろしていく。 恥ずかしい。 だけど、そうしたかった。 懸命に舌を使い下ろしていく姿を長岡はみおろしていた。 細いけれど節の目立つ男の指。 ゴム越しではあるが、その指を舐められる事も嬉しい。 必死に舐めていると口の中の指がモゾ…と動いた。 「ん……? ん、ンっ」 上顎が擽られ声が漏れてしまう。 口を開けているので殺す事も出来ず、長岡にされるがまま。 「う…っ、ん……ぁ…」 「やぁらしい舐め方。 あれ1回で覚えたのか?」 「ん……ん……っ、」 「ほんと、頭良いな」

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