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第1286話

積もった雪が音を吸収するのかとても静かに感じる公道をゆっくり歩く。 公園を歩くのかと思ったら、散歩だと田んぼの方へと歩みを進められた。 こんな深夜に出歩く人も居らず、逆に人がいたら此方からもよく見えるので公園に引き戻すのも簡単だ。 だが、やはり緊張する事にはかわりない。 「滑んなよ」 震える足でしっかりと一歩踏み出し、また反対もそうする。 「早いか」 「ん、ん…」 それは、大丈夫だ。 ただ、……興奮してしまっている身体がセックスを望み、理性の言う事をきいてくれないだけ。 期待しているせいか、アナルがジクジクする。 身体に落書きされただけでだ。 疼くなんて可愛いものではなく、もっと貪欲であさましい。 「正宗さん…」 首輪に引っ掛けられたチェーンが素肌にぶつかり、それを強く意識してしまう。 それに、なんだか乳首からジワジワと快感が溢れてきた気もする。 今は冬だから良いが、薄着になり乳首が浮いたらどうしようとか思わなくもない。 だけど、長岡が作り替えたら身体なら嬉しかったりするのだろうか。 「早くおいで」 「ん…っ、はい……」 リードをグイッと引かれると、首輪と連動して乳首のクリップが引っ張られる。 チェーンにある程度の余裕はあっても慣れない刺激に声が漏れそうだ。 こんな田んぼの真ん中でいやらしい声を漏らすのは避けたい。 「すげぇえろい顔して。 そんなに散歩、嬉しいか」 それは、長岡もだ。 すごく雄くさい顔をしている。 雄の顔。 ギラギラした目。 性のにおいのする男だ。 「緊張して、ます……けど、う、れし…」 懐柔された身体は自分が思うよりずっと柔軟にこの快楽を楽しんでいる。

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