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第1292話
合わせた手首をぎゅっと縛り上げると三条の目は好色でいっぱいになる。
本当にマゾいなと思いつつ、自分も楽しい。
だって、三条との秘事だぞ。
頭の良い三条が淫らな遊びをしている事実だけでもたまらない。
それも、身体に落書きをされ露出プレイまでしたんだ。
楽しくない方がおかしい。
いまだ振動を続けるローターを意識させるように着衣の上からソコを撫でる。
慌てたように手を捕まれるが、手首を縛られていて些か不自由だ。
それに、余った紐を巻き付けた手をシートに着けば三条は動けなくなる。
「ぅん……っ」
燻り続けた身体はそう簡単には色を離さない。
それも、火を付けられた身体にはキツいだろう。
そのまま布地を持ち上げるソコへと指を滑らせ、ジワジワと快楽を侵食させていった。
「どの振動が気に入った?
最初のやつか?
それとも、このランダム?
あぁ、付き合う前に使った時の振動も忘れらんねぇ?」
羞恥。
そして、悦楽。
目は嘘を吐けない。
眉を八の字にし一見困っているようにも見えるが、そうではない。
目を見れば解る。
だって、5年も見てきたんだ。
答えは、
「……ぜ、んぶ…」
だ。
「お利口さん。
ちゃんと言えたご褒美」
「ひ、…っ、ぅ゛…」
ランダムのまま振動レベルを上げれば三条は顎を上げ肩を縮めた
声を殺す方に意識を持っていったのだろう。
マフラーから覗く所有の首輪も真っ白な喉も、薄暗い車内の中で鮮やかに見える。
「ほんと、たまんねぇよな」
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