個室の戸当たりにリードを結び付けると、案の定三条は嫌だと身体を捻った。 顔が見えないセックスを好まないのを知っていてわざとやっている。 「これじゃ…っ、」 「暴れると手ぇ傷になんぞ。 それに、こうした方が都合が良いだろ。 ほら」 強引に腰を引き寄せると、トンッと膨れたソレを押し当てた。 苦手だとはいえバックからの体位が嫌いな訳ではない。 鏡の前なら自ら腰を使うくらいだ。 長岡からも腰を押し付けると、途端に髪の隙間から見え隠れする耳が真っ赤になり大人しくなった。 「欲しいんだろ。 コレ、ぶち込んでぐっちゃぐちゃにされてぇんだろ」 「ぐちゃぐちゃなんて言っ……あ…」 ランダムから一定の動きへと戻し、リモコンをポケットに戻す。 「あーあ、声も我慢出来ねぇほど良いのか。 でも、んな声出してたらバレんぞ」 後ろから抱き着くように腹へと手を回すと、服の中へと手を進入させる。 先程の愛撫で乳首の周りが濡れ冷たくなっているが気にしない。 それをギュッと抓み伸ばした。 「い…っ、……ぁ……」 「ほんとにバレんぞ」 楽しい。 楽しくて仕方がない。 恥ずかしくてやめて欲しいのに、身体は反対の反応をしてしまう。 その狭間で悶える恋人はとても淫らだ。 首を動かしなんとか後ろを見る三条と目があった。 ジリジリと理性を焼き付くすような目。 あの日と変わらず綺麗で、被虐でいっぱいだ。 キスをしたいのをグッと堪え、そろそろと手を下げていく。 その際も、臍を掻いたり文字の上辺りで腹を擦ったり悪戯は忘れない。 その度に声を飲み込む可愛い三条。