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第1298話

ローターの振動と連動して頭がビリビリする。 汚いトイレで、綺麗な人とセックス。 異常なのに興奮する。 コンドームを被った指がアナルを横に拡げ、ナカの肉の色を晒す。 それだけにはとどまらず、舌を伸ばして肉を舐めてくる。 恥ずかしいなんて言葉では足りないほど、恥ずかしい。 「ハァ……ハッ…ハッ……あ………あ…っ、」 しかも、本物の犬みたいな荒い呼吸の間に喘ぎ声を漏らしている。 首輪をしてまさに犬だ。 そんな事を頭のどこかでぼんやり思いながら、戸当たりを壊してしまわないようになんとか脚を突っ張っていた。 「ひっ!」 より一層玩具を押し付けられ喉から情けない声が漏れる。 前立腺が痺れるような感覚に三条は手を必死に握った。 「あ゛……あ゛………」 暫くそうして遊ばれ、長岡スマホを確認してから立ち上がる。 その頃には三条のスイッチは完全に入っていた。 「遥登んナカ、あっちぃな。 俺のちんこ溶けそ」 鼓膜に吹き込まれる低い声。 低くて甘くて、耳が溶けそうだ。 「ふ……」 「声に感じた?」 ゾクゾクが止まらない。 キツく目を瞑っている三条には見えないが、長岡はきっと意地悪そうな目で此方を見ているはずだと予想がつく。 綺麗なかたちの唇は月のように両端がつり上がり、眠らない街のネオンよりギラギラしているはずだ。 「ほら、やわらかくなった。 物覚えが良いつぅのも大変だな」 喉の奥でクッと笑う恋人にもうストッパーが外れる。 「ココに、俺の入れて欲しいんだよな」 早く犯されたい。 こんな汚い場所で犯されたい。 「おか、し…て……」 呂律の甘い声は媚びていて雄を誘うには十分だった。

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