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第1299話
拘束され、後方を振り返りにくい。
見えてもほぼ横のような状態で。
だけど、指が抜かれ、カサカサとビニールを弄る音がしてコンドームを装着しているのだと分かる。
そんなのいらないのに、とは思うがこんなご時世なので致し方ないのかもしれない。
それでも、ムカつくと不満を抱くのは許して欲しい。
ケツに触れるゴムの感覚。
思わずアナルがヒク付いた。
「ローターごと突き込んでやる」
ゾクリと肌が粟立った。
なんて声……
あまりにセクシュアルでドキっとした。
腰を掴む手の力強さに男を感じ、逃げそうになれば更にガシッと捕まれる。
「……っ」
割り拓かれる肉の感覚。
それからすぐに大きなモノが頭をもぐす。
長岡のモノがアナルを侵食する。
「あ…っ、」
「声でけぇって。
ほんとにばれんぞ」
亀頭が頭を潜しただけの状態でマスクの上から口を覆われた。
声を出したらいけないと分かっているのだが、出てしまう。
亀頭は大きく、カリもしっかりしていて、樽型の大きな陰茎だ。
銜えるだけでも背一杯なのにアナルには玩具が入ったまま。
しかも、久しくセックスをしなかった身体は以前の慎ましさを取り戻してきていた。
そんな身体を犯され、喜びに声を上げない筈がない。
長岡はそのまま腰を突き出しカリまで嵌めた。
ぬぷっと填まったそれに今度は息を詰めてしまう。
で、か……い………
腹が……
「力むな。
俺のに意識もってけ」
「う……う、ん…っ……ん、」
「そうだ。
上手だな…、」
背後で長岡が息を飲んだ。
長岡だってキツいはず。
意識を逸らさなくてはどちらも気持ち良くなれない。
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