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第1301話

アナルがアツい。 腹の奥がアツい。 真冬の公衆トイレなんて寒いはずなのに、身体はとてもアツい。 避妊具のゴムと腸壁が摩擦を起こしている。 そんな理由じゃ足りない。 「あっ、……ん、………ん……あっ、」 そう。 公衆トイレだと分かっているはずなのに声が止まらない。 抑えたくとも、手は拘束されたまま。 ガタガタと扉が不自然に揺れる程、揺さぶられていた。 「あつ、…い……」 火傷しそうだ。 そうして、痕に残ればこの気持ちは少しは満足するだろうか。 恋人の家族になれたというのに貪欲だ。 もっともっとと欲して強請るばかり。 「ぐ…っ、」 喉から絞り出された情けない声。 その理由はローターを長岡が思いきり突いたからだ。 ただでさえ、大きい長岡のモノを受け入れ後孔はギチギチなのにそれに加えて大人の玩具まで。 いくら玩具の中では小さい方だといっても、存在感はすごい。 それがコーラウシュ壁に引っ掛りとてつもない快感を与えてくる。 このまま突かれ、ローターが弁を抜けたら。 S状結腸に入り込んでしまったら。 「が………ハッ……あ…」 「きつ……。 興奮、しすぎ」 腹の落書きも首輪も玩具もプレイも、セックスも興奮して頭がチカチカする。 ギシ…と扉が軋んだ。 脚を踏ん張らなくては。 でも、気持ち良すぎて踏ん張りが弱い。 結果として後孔を締めるだけに終わった。 だが、震える脚に気が付いた長岡が腹へと腕を回してくれ体重の全部を戸当たりに預けなくて済んだ。 「イくか」 「ん、……い、………た、いっ…イき………ぃ、」 飲み込め切れない涎がマスクに付いて不快だ。 不快なはずなのに、今はそれにさえ快感を感じる。

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