パンパンッと肉がぶつかる音がする。 雪が周りの音を吸収するので尚更だ。 こんなのセックスしてますと分かってしまう。 それでも、腰が止まらない。 「まっ、まさ………い…っ、…ﾊｧｯ…、あっ」 「きついか」 それとも腹が寒いだろうか。 落書きを晒したままの腹から冷たい空気が入り込んでいるのかもしれない。 腰の動きはそのままに問い掛けた。 「はっ、……あっ、…お、か……おかして……もっ…も…お、」 細い首から続く頭を振る姿はとても健気でか細く、加虐心が煽られる。 しかも、人の気も知らず出してなんて強請ってきて。 こんな恋人に自分がしたという自負があるので、阿呆程興奮する。 マフラーの隙間から覗く、その細い項に噛み付こうと口を開けて気が付いた。 マスクをしている事。 感染症のリスクの事。 くっそ…… 噛み付くとこだった いつもの癖というのは中々直らないものだ。 自覚がほぼないので尚更だ。 「きも、……ち…い………っんん、」 しかも、これだ。 ちんこがイライラする。 本当に、ぶち犯してぇ。 「あっ、……おくっ、お……ぐ……ッ…」 あー、くっそ 部屋に連れ込めば良かった 「イかせるからな」 こうなれば、恥ずかしくイかせてやる。 下品に腰を降り何度も突き上げた。 「イけよ。 ほら、イけ…イけ」