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第1305話
戸当たりが軋むのに、そちらを気にする余裕はない。
頭を占めるのはセックスの快感のみだ。
イ、く……
イく、……っ
甘くて深くて、それに溺れたいと思った。
長岡で溺れ死にたい。
きっと、最期の最期までしあわせだ。
「あ゛……」
2回目の絶頂に背中を逸らせた。
頭のてっぺんから大きな快感が突き抜ける。
「ぃ゛……あ゛…、……ッ……」
射精の比ではないソレに、とうとう脚の力が抜けた。
一瞬目の前が暗くなる。
踏ん張れない。
膝を着いてしまう。
だが、転びそうになる身体を恋人が抱き留めてくれた。
身体は脱力するのに、全身の筋肉に変な力が入る。
自分の意思とは関係なく腹が震えていた。
あたま、ビリビリする……
イっても尚、奥を刺激し続けるローターにアナルはキツく締まったまま。
「…やべ…………イく…っ」
賢者タイムのないケツイキの余韻の中でも、体内で射精させているのが理解出来た。
ビクッ、ビクッと震え、体内の質量が増える。
「あ……ハァッ、……はっ………」
だけど、内壁にアツい精液がぶち撒かれた訳ではない。
避妊具の越しの射精だ。
それでも、興奮した身体にはご褒美。
「………っ、……ハァッ…」
眠くて眠くてたまらない時の、目玉がぐりんと動きそうな感覚が続いていた。
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