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第1308話

いつもより冷たい手が脚の間を割る自身の太股をなぞった。 つつ……とゆっくり滑り上へと上がっていく。 なぞられたところから発情するかのような感覚に襲われる。 こんなえろい事、一体誰が教えたんだ。 自分が教えた覚えはない。 天然か。 AVなら、一緒に観て確かめねぇと。 どんなプレイで興奮するとか、どこがお気に入りでイくとか。 まぁ、天然だろうけど。 本当に、末恐ろしい。 「舐め、させて…ください」 「自力で立てねぇくせになに言ってんだ」 筋肉が疲れたのか内腿が震えているのが伝わってくる。 そんな状態で飲ザーをさせるには、流石に頭が冷えた。 だが、三条も諦めない。 「お願いします……正宗さん、」 甘ったるい声が鼓膜を惑わす。 振り向いた三条の顔に息を飲んだ。 いつの間にまた大人びたのだろう。 こんな顔をするようになった。 会えなかった長い期間か。 ムカつくな。 「舌出せ」 べっと出された舌の上にゴムを傾ける。 青臭いそれは舌の上に落ちると重力に従い喉へと流れていく。 ドロドロで少し黄色い。 三条だけ燻らせるのもあれなので、一緒にオナ禁していたせいだろう。 「まだ飲むなよ」 どうせなら楽しんだ方が良い。 責任は大人がとればいいのだから。 「もう少し付き合えよ」 その口元に笑みが浮かぶ。

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