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第1310話
「うぅ…、うん……っ」
乳首への刺激に口の中に唾液が溜まっていく。
それが長岡の精液と混ざり合い、卑猥だと思う。
雄のにおいが鼻をつき、それに興奮する。
「う゛ンッ」
痛いほど伸ばされ大きな声を出してしまった。
それでも、精液は飲み込まず口の中。
「飲まなかった?」
コクコクと首肯すると顎を捕まれ後方へとやられた。
首だけ長岡を見る体勢は片足に重心がかかってしまって少しだけキツいが、脚の震えも収まってきた。
もう少ししたら力を入れても平気そうだ。
「口、開けて見せてくれるか」
唾液と混じったソレを見せる。
やけにそれが、とてつもなく恥ずかしい事のように思えた。
いや、恥ずかしい事をしているのたが、マジマジと口の中というのはまた別の恥ずかしさがある。
口内を見たがるフェチがいるのも頷ける。
マニアックで生々しい。
だけど、魔法にかかったかのように口を開けてしまうのは、それが主の言葉だから。
「ぁ……」
「遥登のと俺の、混ざってんな」
「……っ…」
「あー、混ぜてぇな。
掻き回してぇ」
され、たい。
そうして欲しい。
長岡ならきっと、上顎をごりごりと撫で、舌を弄るだろう。
涎が垂れても止めてくれない。
寧ろ、喜ぶはずだ。
感染症なんて無視して2人だけで甘いのだけを求め合いたい。
だけど、恋人は公務員だ。
感染し学校事態が消毒の為に休校になってしまうなんて避けたいし、公務員のくせにとなじる輩に攻撃させる隙など与えたくない。
長岡は俺のだ。
公務員だって人間だという事を理解出来ていない人の事なんて考えて欲しくない。
全部、全部、俺でいっぱいになって。
「ああ、うえ、あ…」
「飲みてぇな?」
「あ、い」
溢さないように話すには口を閉じるのが1番だ。
だが、そうしないのは三条の中の服従心。
支配されたい欲からだ。
それに対し、長岡は楽しそうな目をした。
この目だ。
雄の目。
征服者の目。
真っ赤な教室が頭を過った。
「ごっくんして良いぞ」
ごくっと喉仏が上下した。
青臭い男の味だ。
喉に絡むような。
それが、嬉しい。
「……あ」
「良い子だ。
上手に出来ました」
ごっくん出来たと口腔内を見せると長岡は犬や猫にそうするように誉めてくれた。
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