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第1312話
尿道に残ったモノさえ搾り取るように扱かれ腰が痺れる。
こんな気持ちの良い手コキに敵うには圧倒的に経験値が足りない。
いや、経験値が足りても勝てないだろうけど。
それほどまで、気持ちが良い。
最後の1コキが終わり手が離れていくのが名残惜しい。
「…ぁ、」
精液が溢れないようにスキンを外され白濁に塗れながらも萎えた陰茎と同じように、くったりとした三条は腹で呼吸をする。
「すげぇ濃いの出たじゃねぇか」
今し方、吐き出したばかりの精液が溜まるコンドームを目の前に晒され視線を逸らした。
なにが楽しくて自身のモノを目になくてはならないのか。
長岡のなら良いがアレは、今さっきまで装着していた物
でろんと伸びたゴムも生々しい。
賢者タイムもあり、ボーッとする頭を横に降り恥ずかしい…と言ちた。
それが今の三条の精一杯。
「遥登」
「は、い…?」
名前を呼ばれたので、そちらへと顔を向けると、長岡はマスクを顎にかけた。
ニィっと口角が上がり色気が増す。
惚ける暇もなく避妊具が持ち上げられ、あろうことかそれを口の上で逆さまにした。
あ、と声を出すことも出来ず、全てがゆっくりに見えていく。
なに、…え……
ドローッとゴムの中を伝い口内へと垂れていく白濁に、くりくりした目を更に大きくした。
「っ!!」
やっと頭が動きだし、理解した三条は口をパクパクと動かす。
言いたいことが口から声となって出ていかない。
ゴクンと喉仏が上下し、さっき自身がしたように口の中を晒した。
「ごちそーさま。
すっげぇ濃いな」
「な………」
「喉が孕みそうだ」
「は、はら…ッ」
頭がクラクラする。
本当に、長岡には敵わない。
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