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第1314話

ぐるりと遠回りをして三条の自宅近くまで到着した。 遠回りといっても、5分、10分程の違いしかない。 それでも、少しでも長く隣にいたいと願う2人には充分だった。 見られる心配があるといつもは後部座席に座る三条だったたが、今日は助手席。 それだけでも三条の気持ちが分かるようだ。 ハンドルを握っていた手を伸ばし、マスクのゴムの間を撫でる。 「気を付けて帰れよ」 「正宗さんも気を付けてくださいね」 「任せとけ。 帰ったら連絡するから、遥登は風呂でしっかりあったまってろよ」 「はい」 くしゃくしゃと髪を撫でられ、三条は褒められた犬みたいな顔をした。 なんだろうな。 自分の中の感情の変化に驚く時がある。 守りたいと強く思う。 なによりも大切だと、ふとした瞬間に思う。 1人占めして隠しておきたいと思う。 これが、愛か。 なんてガラにもない事を思う。 「またセックスしろうな」 「………、はい……」 「んな顔されると、また襲いたくなる。 今度はイラマして喉の奥突きてぇな」 そう言いながら、するすると手を首へと下ろしていくとブワッと全身を赤らめた。 この反応だから止めてやれない。 「してやるから期待してろ」 「え……、あ…その……」 困ったような顔をして、本当は期待しているのが伝わってきた。 ほんと、最高の恋人だ。

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