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第1327話

ポツポツと会話をしたり長岡が首をゴリゴリと回したり、20分ほどが経過した。 湯は、その量が半分ほどになったところで止められ、ほぼ半身浴状態。 流石に冷え込む2月でも汗をかいている。 『あちぃ。 そろそろ上がるか』 長岡はそう言ち、立ち上がる。 その様子をカメラはしっかりと映しだしていた。 逞しい胸も、腹筋も。 局部も。 いつ見ても大きい。 しかも、太い。 背丈に見合ったサイズだ。 男なら羨む大きさのソレをカメラに晒しても平気なのは大きさから得られる自信か、それとも気の許せる自分だからか。 どちらにせよ恥ずかしがるのは三条の方。 『カメラ動かすぞ』 「はい、」 ケツがソワソワするが、気のせいだ。 長岡は裸のままカメラを持って脱衣場へと行き、下着のみを身に付けて浴室へと戻って行った。 ガタガタと音をさせ戻ってきた長岡は今度こそタオルを手にする。 簡単に水滴を拭い、シャツを手にする。 隣にいられたら、その背中を伝う水滴を拭えたのに。 やっぱりほんの少し、少しだけ、この距離が寂しい。 『遥登、酔ってねぇか?』 「はい。 大丈夫です。 それより、髪がまだ濡れてますよ」 『目敏いな…』 自分の事は無頓着なんだ。 折角、綺麗な顔立ちに身体なのに。 『ちゃんと拭くから安心しろ。 なんせ、週末はデートの予定が入ってるからな』 「絶対ですよ」 タオルを被った長岡は、にっと笑った。

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