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第1341話

それからも、週末やたまに平日の夜中にデートを重ねた。 新型ウイルスが流行りだし1年間が経ち、それでも消滅しない毎日を繰り返す。 大人達は共存だなんて言うけど、異性間ならそれでも問題ないだろう。 だけど、皆が皆そうじゃない。 そうじゃないから、少しだけ息がしにくい。 三条はすっかり冷めたお茶で口を湿らせ、意を決した。 「あの…」 『うん?』 「ローター、…使います……」 そんな中でも、性欲は溜まる。 性欲盛んな真っ盛りだ。 発散は自己処理が9割。 その9割の内、殆んどが恋人に見て貰っての自慰だ。 だって、ローターを貰う時に使う時は教えてくれると嬉しいって言ってたから。 決して、見て貰った方が気持ち良いとか、そういう趣味ではない。 ……多分。 『ん。 じゃあ、見てる』 ニッと細められたその目は確かに雄の色が混ざっていた。 とろんとしてしまう目でリュックの中に隠している紙袋から玩具を取り出す。 すっかり使いなれたローターは事後きちんと消毒もしていて、好きな振動も分かってきた。 だけど、それを手にする瞬間はいつも何故か緊張してしまう。 『遥登、準備は?』 「し、て…あります…」 リュックの中を見ながらポツリと答える。 それから、視線だけをカメラに向けた。 その時の恋人の顔といったら。 なんてえっちぃんだろう。

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