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第1344話

刺激は、服の上から擦るだけ。 長岡ならそうするだろうと、まずはそれだけの刺激で身体を昂らせていく。 正直、物足りない。 足りなくてもっとが欲しい。 だけど、長岡が見ていてくれるのだから処理のような自慰で済ますのは勿体ない。 恋人の手だと思いながら少しずつ刺激を与えていく。 乳首も陰茎も気持ちが良い。 緩くても、それは確かな刺激だ。 普段の自慰とは異なりジクジクと全身に火が拡がっていく感覚だ。 自分の口から出る息も甘さを含んでいくのが分かる。 「直接…触わり、たいです」 『ん。 良いよ』 ゴソゴソと服の中へと伸ばした手でぷっくりと勃った乳首を摘まめば、いつもより大きな快感が走った。 あさましい。 はしたない。 オナニーでこんなに感じているなんて。 けど、こんな身体にしたのは長岡だ。 だから、嬉しい。 「…っ、」 『気持ちい?』 男の声に頷くと楽しそうな色をした声が続いた。 『俺にオナニー見られて嬉しい?』 口が勝手に動く。 「うれ、し。 正宗さんに、やらし……おな、に…見られて嬉しい、です…。 もっと、見てくださ……」 そんなに媚びてどうするつもりだろう。 長岡を煽って抜き合うつもりか。 分からない。 自分の事なのに分からない。 いや、自分の事だから分からないのかもしれない。 雄くさくニヤッと笑った長岡に身体が反応し先走りが下着を汚した。 『はぁい』

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