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第1347話

『遥登』 「は、……は…い…」 『はーると』 「んッ……」 なま、え……呼ばれてるだけなのに、きもち イヤホンをしているので直接鼓膜に吹き掛けられるようだ。 低くて良い声が、何度も名前を呼んでくれる。 普段は古典の作品を読み、勉強を教えてくれる声。 何度も聴いてきた。 何年も聴き続けた。 それでも、ゾクゾクは止まらない。 まるではじめて声を聴いた時のようだ。 長岡をはじめて見た日、背が高いから声を低いと思っていたがあまりに本人に似合う色気を含んだ低くて甘い声に身体がゾクリと震えた。 今でもハッキリ覚えている。 人にはじめて一目で惹かれた日だ。 シーツの上に投げ出した足がぎゅっと皺を作る。 勝手に内腿の筋肉が動いてしまう。 身体がはしたなく反応してしまう。 そう教え込まされたからだ。 『遥登』 ロータを動かす手が止まらない。 玉を震わせ先走りを辿るように先へと上っていく。 淫らな体液に濡れたローターが蛍光灯の光を反射してとても淫靡に見える。 鈴口に戻ってくるとソコに丸い雫が溜まり、また流れていった。 「…ハァ……は………み、………て…」 気持ち良い。 「はずかし、とこっ、……み………み…て、……くだ、」 気持ち良い。 「………まさ………さ…」

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