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第1349話

「スクショ、タイム……」 『そ。 スクショタイム。 録画しても良いけど、やらしい写真も欲しいだろ』 何故かそうだなと思ったが、よくよく考えたら恥ずかしいばかりだ。 動画も充分恥ずかしいのに更に静止画まで。 だけど、うんと頷く。 『じゃ、そのシャツ着て続けな』 「…はい」 そのシャツとは長岡から借りたシャツだ。 勿体ないが、明日も会い交換してもらうので部屋着を脱ぎ捨てた。 細く白い身体はコンプレックスだ。 どうしたって肉が付かず、日焼けしても真っ赤になりヒリ付くばかり。 体毛だって薄く弱々しい。 長岡みたいな逞しい身体に憧れる。 それでも、長岡が愛してくれるから少しだけ好きに変わった。 横を向きながら着替えていると更に言葉が続いた。 『そのシャツも脱いで、直接着ろよ』 「でも、汗とか…」 『その方が俺が興奮すっから良いんだよ。 ほら、脱げ』 あと、その脚に絡まってるヤツも、と言われ身に付けるのは長岡のシャツのみ。 しかも陰茎は少し萎えたとは言っても、甘勃起している。 なんだか変態くさい格好だ。 だが、長岡はご機嫌そうなのでそれに従う。 恋人が嬉しいなら、なんだってしたくなってしまうだろ。 横目に恋人を見れば、着衣も綺麗で、まだソファに寄りかかったまま。 半裸の自分との差に、なぜかドキドキしてしまう。

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