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第1353話

根本に到着した玩具に期待してしまい、きっと変な顔を晒してしまっているはずだ。 それとなく顔を隠すと、すぐにイヤホンから声が聴こえてきた。 『やらいし顔が見てぇんだって言ったろ』 「……はい」 そっと手を退かしカメラを見詰める。 そうすると、良い子だとばかりの甘い顔。 この顔はご褒美だ。 爽やかで綺麗な顔で微笑まれれば、誰だってイチコロ。 だけど、正直、1人占めしたい。 特にこの顔は。 『手、止まってる』 惚けていた頭を切り替えると急に細かい振動が脳内にまで伝わってきた。 殆んど骨と皮だけの貧相な身体だが、陰茎は肉の塊。 振動が伝達しフルフルと震えるのが恥ずかしい。 「………ふ、…」 根本を焦らし少しだけ竿を撫ですぐにおろす。 長岡にそれているのを想像するだけで気持ち良くなってしまう。 「…ぁ……」 強請るような目でカメラを見ても焦らしは止まらない。 だって、恋人はサディストだから。 そんな簡単にご褒美はくれない。 とはいえ、“待て”の後の甘さは一際極上なのだが。 ハッ、ハッ、と荒くなる息を唾液と共に飲み込むも、頭の中は蕩けたまま。 いやらしい想像が止まらない。 もっと恥ずかしいところを見られたい。 いやらしい事を言われたい。 全てを長岡に委ねたい。 「……ぁ、…ッ……」 先走りが裏スジを伝うのにすら感じてしまう。 こんなはしたない姿を長岡はどう思っているのだろう。 興奮してくれていたら嬉しい。

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