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第1356話

口で濡らすだけでは、アナルでの摩擦がキツい。 だが、今はそれが良い。 キツい方が入っていると実感出来る。 ミチミチに満たしてくれモノはそっち。 長岡のモノでなければ、正直それがディルドでもバイブでも大差はない。 どうせ、長岡のモノを得られない間の紛い物でしかないのだから。 「ぁ………ぃ…っ、……、…」 『馬鹿っ、ローションつけろ』 頭を振って、次の言葉を止めた。 切れたらどうするんだ ローションなくなったのか 痛てぇだろ 無理すんな 無茶だけはするな すべて、自分を気遣う言葉。 恋人同士なら当然のように、そんな言葉が与えられる。 言葉だけでもとても甘くて、愛されていると解る。 自分には勿体ない程だ。 『遥登』 「いまは……いたいほ、が…っ、い」 だけど、強い快感が欲しい。 長岡とのセックス以外で、似たような衝撃を感じるには痛い方が都合が良い。 合理的な……嫌な自慰の仕方だろう。 それを長岡が心配しているのも理解している。 酷いセックスをしてくる恋人は、反面とても過保護だ。 今だけは、我が儘を許してください。 グッと押し込むと縁が内側に入っていく。 太さの問題ではない。 滑りが足りないからだ。 だけど、三条は手を止めない。 「ぁ゛……」 声を殺しきれない。 ドアの向こうから意識がズレる。 『服噛め』 俺は、咄嗟の言葉に従った。

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