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第1357話
「ぅ゛…ん…」
入り込んでいく刺激に背中を丸めながら耐える。
なんて摩擦を感じるんだろう。
唾液だけでも、長岡が慣らしてくれる時の方がやわらかい。
それだけ時間を使い、根気良くほぐしてくれるからだ。
こんな行為で長岡の愛情を再び思い出す。
「ハァ……は、っ……ハ…ァ…」
粗方埋め込みボーッとカメラを見詰めた。
早くセックスがしたい。
抱かれたい。
心配してくれている相手にこんな事を思うなんて不適切だ。
だけど、アナルへの刺激に身体が疼いてしまう。
いまだ手の中で振動するローターをカリ裏に宛がい体液を溢れさせた。
そのカウパーを指先に取ると、ディルドを銜え込むソコへと塗り付ける。
異物を嬉しそうに食むソコ。
ソコに触れればヒク付いているのも伝わってくる。
恥ずかしくて頬があっついのに、止めたくない。
服にジワ…っと唾液のシミが拡がる。
『……俺も、ヌくな』
嬉しい。
自分で抜いてくれんだ。
男の身体は正直だ。
興奮すれば勃起し、覚めれば萎える。
解りやすくてこういうときはとても助かる。
もっと見て欲しくて脚を外側に向けた。
敷いたタオルがグチャッとよれるが気にする余裕はない。
すべての余裕は長岡で埋め尽くされている。
「ぅ゛……ッ」
少しずつゆっくりと埋めていく。
ゆっくり、ゆっくり。
焦れったいほどに。
また少し奥に入り込んだディルドに、長岡は声をかけた。
『結腸は駄目だ。
ソコは俺の、俺以外受け入れんな』
ギラギラした目は本気だ。
『命令だ。
守れるな』
「は……い゛………」
絶対者の声が嬉しい。
躍起になってくれている。
独占欲に溺れたい。
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