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第1359話
言葉と表情に、絶頂が目の前までやってきた。
スクリーンショットをされて言葉でイかされるなんて変態だ。
なのに、なのに……
『腰上がってんぞ。
動くなっつったよな』
ゾクッとする、あの目に見られては堪えきれない。
「ぅ゛…ッ、ん」
会陰から前立腺がピリッと痺れる。
この感覚は……。
『あ?
イッたのか?』
「……ごめっ、なさ……」
言葉だけで軽くイッてしまった。
あ…と思った瞬間にな、もうイっていた。
会陰から前立腺が気持ち良い。
長岡の声が鼓膜を犯す。
だからといってイくなんて思わなかった。
だって、直接陰茎の刺激はローターの弱振動。
アナルだって細い玩具だ。
こんな物でイクなんて思わないだろ。
俺……
軽くでもイった事にはかわりなく、腰が怠いような感覚に襲われ恥ずかしさがどんどん増していく。
こんなの本物の変態だ。
幻滅されたらどうしようと目をキツく瞑っており、開けられない。
『遥登』
だけど、いつまでもそうはしていられない。
名前を呼ばれ、ゆっくりと目蓋を上げていく。
目の前の画面に映る恋人のその顔に、また腰が痺れた。
『週末、お仕置きな』
「あ……、おねが、します……」
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