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第1364話
「イった?」
僅かに頭が動いた。
「メスイキ、気持ちかったか」
また動く。
ドライでイッたので事後の快感が中々ひかないのだろう。
男のイき方とは異なるそれ。
三条はそのどちらもを味わう事が出来る。
自分が、それを教えたからだ。
沸き上がる独占欲を今は抑える必要なんてない。
此方を見るあの目を見れば判る。
「でも、俺はまだイってねぇからまだ付き合ってくれよ」
『……あ゛………い…、』
カスカスの声で返事をし、起き上がろうとした。
だが、余韻がそうさせるのか内腿が震えたままだ。
そういえば、ドライの後に腿をなぞると可愛い声を出す。
蓬の小さな頃のような甘えた声。
思い出すだけで陰茎にクる。
「ソレ、ローターはそのままで吐き出せ」
言われた事に従い、下腹部に力を入れはじめたらしく時々、う゛…と聴こえてくるのが良い。
恥ずかしいのに従ってしまう。
従順で盲目で愛おしい。
『で………、みて……み、てくださ』
ほんとに、この子は。
プッと吐き出されたソレがタオルの上に転がる頃には三条のスイッチは完全に入りきっていた。
これなら、そろそろ。
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