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第1369話
上下する手の動きが早くなり、息遣いも浅く早くなる。
男の色も濃く、掠れる声に名前を呼ばれるたび、この身体は自身の指をキツく締め付けた。
『はる……遥登…』
「まさ、……さ…っ」
みっともないオナニーを見せ合えるのは恋人ただ1人だ。
だからこんなに興奮する。
好きな人とだから。
『は……る、と』
犯されたい。
あの声に罵られたい。
名前を呼ばれ、触れられ、キスをしたい。
腹のナカで射精されたい。
どうしようもなくアナルが疼く。
欲しい。
欲しい。
『イ…く……』
セットされていない髪の房がパラパラと溢れた。
そんな事すら様になる。
どんな時でも格好良い。
長岡は背中を丸め、肩を揺らした。
『…っ』
息を詰める音にさえ心が震える。
イったんだ……
「ん、ん…ッ」
アナルに入れていた指を大きくて搔き混ぜ自身も絶頂を目指す。
『は…っ、やべ……すげぇでた』
カメラに翳された手のひら。
ベッタリと纏わる精液。
三条はゴクンと生唾を飲み込んだ。
“ソレ”をどうしたいかなんて、長岡からでも見て分かる。
『物欲しそうな顔。
今度舐めさせてやるから我慢出来るか』
「は、い…」
『良い返事です。
ほら、遥登もイけよ。
もっかい見せろ』
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