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第1374話

チラチラとカメラを伺いながら、借りたシャツの袖を伸ばした。 それで内腿の汚れを拭き取ると長岡は満足そうな顔をする。 本当に変態なんだ。 そうだと思うが、それが嫌だの気持ち悪いだのは思わない。 寧ろ、人には隠している癖を垣間見れて嬉しい気さえする。 これが惚れた弱み。 すべてが良く見えてしまうアレだ。 長岡の場合は、端正な顔立ちだけでもそれをカバーするのだが。 『明日、取りに行きてぇ』 「カピカピになってしまいますけど……」 『んなの、使ってから洗濯するから気なすんな』 使うって…… 急激に恥ずかしくなった三条は手を止めてしまった。 オナニーのおかずにされると言われれば三条でなくとも羞恥心を感じるはずだ。 まして、こんなに綺麗な顔の人がえげつない事を言うのは何度聴いても恥ずかしくてたまらない。 下ネタくらい学校で何度も聞き、それに対してはこれ程までに羞恥を感じなかった。 綺麗で、性とは掛けはなれた印象を与える顔立ちが原因の1つなんだろうか。 『手ぇ、とめんな。 汚せって』 「……あ、はい」 そろそろと腿の汚れを拭いつつも、やはりカメラを気にしてしまう。 長岡の反応が気になる。 汚して良いとは言われたが、同じ男として乾いた精液の処理がめんどくさいのは重々承知している。 それでも、長岡本人がそれを望むのだから手が動く。 『ちんこも拭けよ』 「それは……」 『はーる』 「……………はい」

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