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第1375話

チラチラとカメラを伺いながら、借りたシャツの袖を伸ばした。 それで内腿の汚れを拭き取ると長岡は満足そうな顔をする。 本当に変態だ。 そうだと思うが、それが嫌だの気持ち悪いだのとは思わない。 寧ろ、人には隠している癖を垣間見れて嬉しい気さえする。 これが惚れた弱み。 すべてが良く見えてしまうアレだ。 長岡の場合は、端正な顔立ちだけでもそれをカバーするのだが。 『明日、取りに行きてぇ』 「カピカピになってしまいますけど……」 『んなの、使ってから洗濯するから気なすんな』 使うって…… 急激に恥ずかしくなった三条は手を止めてしまった。 オナニーのおかずにされると言われれば三条でなくとも羞恥心を感じるはずだ。 まして、こんなに綺麗な顔の人がえげつない事を言うのは何度聴いても恥ずかしくてたまらない。 下ネタくらい学校で何度も聞き、それに対してはこれ程までに羞恥を感じなかった。 綺麗で、性とは掛けはなれた印象を与える顔立ちが原因の1つなんだろうか。 どうも長岡に言われると恥ずかしい。 『手ぇ、とめんな。 汚せって』 「……あ、はい」 そろそろと腿の汚れを拭いつつも、やはりカメラを気にしてしまう。 長岡の反応が気になる。 汚して良いとは言われたが、同じ男として乾いた精液の処理がめんどくさいのは重々承知している。 それでも、長岡本人がそれを望むのだから手が動くから不思議だ。 『ケツも拭けよ』 「はい……え?」 『ケツだよ。 精液塗ったくってたろ』 「塗ったくるって……」 とんでもないオナニーを見せ付けてしまった事を改めて自覚しはじめると、顔が真っ赤になるだけでは足りない。 身体中の血液がアツくなり、血流も早くなったように感じるほど。 『それに、遥登の精液と一緒に他の洗濯すんのか。 興奮すんな』 「っ!! やっぱり駄目ですっ」

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