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第1388話
緊張していると丸分かりの顔をマスクで隠すが、そんな事をしても分かるものは分かる。
目元や空気の変化を読み取るのは長岡には簡単な事。
その初々しいというかなんという事か。
本当に愛おしい子だ。
「はぁると」
「は、い」
4年以上付き合っていてセックスまでしているのこんなに緊張するなんて。
しかも、セックスなんて体内放尿やイラマ、露出プレイ等酷い物も沢山した。
そちらの方が緊張感があると思うのだが。
だけど、三条らしい。
変わらない姿を見られる事が嬉しい。
いつまでも新鮮な気持ちでいられるのは三条のお陰だ。
「かわい」
「子供扱い…」
「まさか。
恋人扱いだろ」
「本当、ですか…?」
「あぁ。
勿論。
俺の彼氏はすげぇ格好良くて可愛いんだよ」
恥ずかしそうにしながらも満更でもないのか、複雑そうな顔をする。
だけど、恋人としても家族としてもとても自慢の子だ。
その言葉に嘘はない。
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