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第1409話
飲み終わったマグはローテーブルに置きっぱなし。
シンクへ持っていき水を入れなくても良いのかと問えば、後で大丈夫だと反ってくるばかり。
それどころか、寝室へと呼び出された。
「帰るだろ。
だから、その前にやっちまおうと思って」
クローゼットから取り出されたソレに三条は恥じらいながらも興味が捨てきれないでいた。
思わずガン見してしまう。
「型どり……ですか?」
「そ。
ちんこの型とって、そこにシリコン入れて玩具作れんだってよ。
あ、ローターもセットだから一応動くのもイケんぞ」
なんだその変態的好奇心の満たされるセットは。
なんだかすごく卑猥だけど、ものすごく興味もある。
三条の好奇心がわくわくと顔を出す。
これだから2人共、学習能力が高いのだ。
「1人だと途中萎えそうだから目の前にいてくれるか」
特別断る理由もないと頷けば、早速準備が始まった。
付属の筒ではサイズが小さいので、ペットボトルを切り簡易の筒を作る。
長岡のサイズを考えたら、それはそうか…と思って付属の筒を見たら案外小さいので、これはきっと多くの人がしているのだろう。
自分のモノも勃起していたらギリギリそうだ。
切り口で素肌を切ってしまわないようにセロハンテープで切り口を保護しはじめた長岡に視線を戻した。
普段、スーパの出入口脇にあるリサイクルボックスに入れている物を別の意味でリサイクルするのはなんだか不思議で、小学校の図画工作の時間を思い出す。
それに、長岡がそういった事をしているのを見慣れず不思議な気持ちだ。
そのお陰か、あまりいやらしさはない。
「んなもんか」
「確認しても良いですか」
「構わねぇけど、手ぇ切んなよ」
はい、とは返事をするが、指の切り傷なんてすぐに治癒する。
それよりも、長岡の下腹部─局部付近─が切れない方が大切だ。
切り口を親指の腹で撫でた。
セロハンテープの引っ掛かりこそあれ、指は切れていない。
大丈夫そうだ。
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