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第1410話

型どり剤を混ぜる長岡のソレを手で扱く。 そこに居てくれれば勃つ、と言われ確かに勃ってきてはいたがしっかりとした方が良いだろう。 というより、薬剤を混ぜる長岡とその陰茎を扱く自分。 既にシュールだ。 それでも、長岡のモノはしっかりと反応してくれているし口には出さない。 「なんか、手袋してだと汚物扱いされてるみてぇでやべぇ。 変な扉、開きそ…」 「…真顔でそういう事を言わないでください…。 手袋だって、正宗さんがしろって……」 「あー、そこ……やば……」 遊びの筈だったのに、いつしか長岡は色気を駄々漏れさせはじめる。 素手でしようとした三条を制したのは長岡本人で、はじめは渋々だったのだが……この顔を見る限り案外良さそうで安心した。 「もう少し、堪能してたいけど…出したらあれだし…そろそろ」 じゃあ、最後、とカリ裏を親指の腹で擦った。 「…ハァ……、悪い事ばっか覚えやがって」 「正宗さんが、教えてくれたんですよ」 「今なら、ナオミを自分好みに育てた譲治の気持ち、分かる……さいこーすぎ」 減らず口を叩きながらも長岡の陰茎はガチガチの良いカタチに勃起した。 そうしたら、先程のペットボトルへ混ぜた材料を注ぎ漸く型どりが出来る。 早くしないと萎えてしまうのではとそわそわしてしまうが、長岡は落ち着いている。 「すげぇシュールだな」 「……そんな、事は」 「でも、遥登に見られてると萎えねぇもんだな」 その為に目の前に座っているのだ。 重々理解していても照れてしまう。 萎えないように悪戯でもと思ったが必要なさそうだ。 だけど。 「えっち」 「……だって、萎えたら…薬剤勿体ないですし…」 「んー、そうか」 少しだけ悪戯をする。 「俺は乳首感じねぇって」 長岡の乳首をちゅっと吸った。 「擽ってぇ」 「俺は……感じるようにされましたから、」 「誰に?」 「正宗さんに、です」 舐めたまま見上げた恋人は満足そうに口角を吊り上げていた。

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