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第1411話

服の上から乳首を弄り気分を上げていく。 これは断じて遊んでいる訳ではない。 例え、長岡が抵抗出来ないのを良い事やりたい放題している訳ではないから。 楽しいけど。 「それもすっげぇ良いけど、ちんこ揺れたらしっかり型どり出来ねぇって」 「やめた、方が良いですか…?」 「勿体ねぇよな」 長岡の言う通り、ある程度固まるまでは揺らさない方が賢明か。 上目に伺うが、長岡はやめて欲しそうな顔はしていない。 なら、続けたいのが本音だ。 だけど、確かにきちんと型取りが出来ないのも不完全燃焼だろう。 「でもなぁ、萎えるかもだし……やらしい事してくれると嬉しいなぁ」 「え、居るだけで勃つって……」 「んー、勃つ。 でも、硬度欲しいだろ」 硬度… そう言われればそうか 確かにそうだけど… でも、やらしい事って…… 胡座を崩したような座り方で、ペットボトルの切れ端を股間に当てた長岡。 そんな恋人の真正面にぺたんと腰を下ろしセックスを彷彿とさせるように身体を上下させようと思ったのだが、恥ずかしくて腰が動かない。 こんな時、身体ではなく頭ばかりがよく動く。 そんな事、長い付き合いの間で手に取るように分かる長岡は形の良い唇を三日月の形にした。 「オナニーとかストリップとか」 「ス、ストリップで…っ」 「良いねぇ。 色っぽく脱いでくれよ」 これは、填められた感が満載なのだが……。 言った以上、出来ませんやれませんは言いたくない。 ごくんと口の中に溜まる唾液を飲み込み意を決した。 あたたかな肌着ごとパーカーをガバッと捲り上げる。 換気の為に薄く開けられた窓から侵入してくる風が乳首を勃たせるが、こうなったら自棄だ。 色気のない自分に色っぽさを求めても、表現出来ないが悔しいが脱いだ。 ストリップには変わらない。 「んな一気に脱いで、焦んなよ」 「……すごく、恥ずかしいです」 「顔真っ赤だもんな。 下も出来るか。 ゆっくりな」 「…は、い」 手から落とした着衣がなんだか生々しく見えるのは、意識してしまっているから。 気持ちを落ち着けるように何度かに分けてゆっくりと息を吐き出していく。 1回。 2回。 焦らすなんて芸当じゃない。 そうしないと心臓が口から吐き出てきそうなんだ。 漸く、プレゼントのベルトへと手を伸ばした。

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