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第1413話

トン、トンっと腰を上下させると一気に体温が上がった。 すごく、恥ずかしい…… しかも間抜けみたいだし…… 女の子のようにぺたんと座る事が出来ず、正座であることが唯一の救いにも思えるが脚の間の長い脚が羞恥心を煽ってくる。 寧ろ、腰の高さの出る此方の座り方の方が脚の指がぶつかってきて接触が多い。 ふにっと指に当たる度に恥ずかしくて腰を上げる。 そしてまた腰を下ろすを繰り返す。 「やぁらし」 「……言わないで…ください…」 「言われた方が、遥登喜ぶだろ」 「ちが…わないかも……ですけど……」 2人してなんて格好をしているんだと思うだろうが馬鹿みたいに興奮しているのもまた事実。 どんな姿であっても性的に身体が昂ってしまう。 髪で顔が少しでも隠せるようにと俯いた。 だけど、それが許される筈もなく。 「ん……っ、」 恋人は器用に足の指を動かし玉の縫い目をなぞってきた。 今ばかりは、ゆっくりと腰を振っていたのが仇となる。 玉からゾクゾクっと快感が身体を駆け巡り、口から媚びた声を吐き出させる。 「こんな事されて感じてんだ」 「……正宗さん、だから………」 「かわい。 後ろに手ぇ着いて、もっと腰振ってくれよ。 あ、スマホで録画しとけば良かったな」 嫌々と頭を振っても、そんなのポーズだ。 録画されたら、どんなに興奮するか想像は容易い。 下着越しにも勃起するのが分かるだろう。 先が体液を滲ませるのも、すぐにバレるだろう。 その1つひとつを指摘しながら具に記録される。 「その目、良いよな。 すっげぇえろい」 異常に息が上がる。 興奮。 羞恥。 好奇心。 おずおずと後ろに手を着けば腰を前に突き出す淫らなポーズになり、殊更三条を喜ばせる。 そのままの姿で腰を揺らせば、なんともはしたないセックスアピールのようだ。 それでも玉から足は離れない。 ずっと触れたままだ。 恥ずかしいが、触れられているのが嬉しい。 例え、お世辞にも綺麗と言えない下着越しでも。 だからこそ、三条はそれを指摘しなかった。

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