1417 / 1502

第1417話

出来上がった玩具は案外上手く出来たと思う。 気泡も入ってないし、三条のお陰で勃起したままの形でしっかりと象れた。 自身のモノをマジマジと見る趣味もなく30年程生きてきたが、まさかこんな形でそそりたった自分のモノを見る事になるとは思いもしなかった。 それにしても、さっきから目ぇ逸らさねぇな 興味あんだろうな 「ちょっと持っててくれ」 「え…、はい」 手のひらにポンっと置くとそっと握られた。 なんだか股間がアツく感じるのは気のせいだ。 ソファに投げっぱなしのブランケットを三条の頭にかけると、その上から抱き締めた。 「でも、俺ので串刺しとかしてみてぇかも」 「っ!」 「口とケツにぶっ刺して、こうやって」 わざとグッと腰をくっ付け揺すってやると、腕の中の身体が力んだ。 意識してくれている。 だから、続けた。 「そ、んな……」 三条の呼吸が上がっていくのが分かる。 素直で可愛い恋人だ。 想像しているのだろう。 頭の良い恋人の再現能力は高い。 そして、感度も良いとくれば。 抱き締めた手をゆっくりと下げていく。 臍から下へとわざとらしく。 「想像しなかったか? 腰振りながら、俺の銜えてぇって」 「……ぁ」 「先走り滲ませたんだから嘘は吐けねぇよな。 な、遥登」 絶対に感染させてはいけない相手との性行為。 止めれば良いものをお互い止めれやしない。 ブランケットのせいでにおいは薄いが、それでも恋人のにおいがする。 この清潔なにおいを発情したものへと変えたい。

ともだちにシェアしよう!