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第1420話
腹には“俺の”
内太股には“ドM”“調教済み”
淫らな言葉が並ぶ。
それだけで息の上がった三条の目はとろんとし、このまま帰宅させるのは危険な気もする。
今の世の中は、男だから痴漢されない、美人だから狙われる、なんて一昔前の常識は通用しない。
男だろうと、平々凡々だろうと、そいつだと思われた瞬間餌食になる。
まして、三条のように一見して大人しそうなのは手を出しやすい。
自分が狙うなら騒いだり後から警察に駆け込まなそうな子を狙う。
つまりは、三条だ。
この子にしか勃たなくなったのも事実だしな。
「連絡先も書いてやろうか。
俺の」
「正宗さんの……」
まるで所有物扱いだ。
だけど、そんな扱いをされているのに目の奥を嬉しそうな色にしている。
本当にスキモノにしてしまった。
つくづく、自分の好みだ。
「嬉しい、です」
「んじゃ、書いてやる」
どんどん埋まっていく文字。
どんどん頭をもたげていく陰茎。
「ひっ」
悪戯心を抑えきれず、内腿のキスをした。
だが、すぐに腕を伸ばし引っ張り抜いたウエットティッシュで拭う。
三条が余計な事を背負わないようにだ。
けれど、拭ったら拭ったらで色々と考えさせてしまう。
分かっていてもしたかった。
「このままパンフェラしてぇなぁ」
「そんな……汚いですから…」
「汚くねぇよ。
さっき洗ったんだろ。
ボディソープのにおいがする」
隠そうとする手を押さえ付け、見上げた恋人の顔はいやらしい事に溺れている。
このままソファに押し倒して貪りたい。
股間に顔を近付け、清潔なにおいを嗅ぐと三条の脚が身体を挟んできた。
骨張っていて棒切れみたい。
けれど、この脚に発情する。
三条の脚だからだ。
「挟んできて、誘ってる?
良いぜ。
誘われてやる」
「違います……。
そんなつもりは……あの、だって……」
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