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第1421話

蓋を締めたペン先でやわらかな肉をなぞる。 ボディソープのにおいに微かに雄のにおいが混ざるのがなんともいえない。 清潔な子だからこその淫らさだ。 綺麗なものほど汚したくなる。 自身で染めて汚くしたい。 綺麗であればあるほど、そう思う。 「あぁ、スキモノって書くつったな。 ココ……コッチが良いか。 もっと股拡げろよ」 わざと乱暴に下着を下ろし本来なら陰毛の生える秘丘にグリッとペン先を埋めた。 いつもの事ながら綺麗に処理されたソコは、続く腹のように真っ白で綺麗だ。 これが20歳の男の下腹だなんて信じられない。 自粛中も処理を欠かさずにいたソコ。 本当なら舐めてキスマークを付けたい。 自分しか見えない場所に自分のマーキングをつけたい。 その代わりの文字を書いていく。 「書きづれぇよ」 「…………は、い」 そろそろと離れていく脚から身体をなぞるように視線を上げる。 羞恥心の高い恋人の耐える発情した顔が丸見えだ。 困ったような、それでいてどこか嬉しそうな表情。 薄く開いた口からは上がった息が漏れ、時々喘ぐ。 そして、色を孕んだ目。 この顔だ。 それでも隠しきれない嬉しさを滲ませ、きゅっと上がった口端が喜びを伝えてくる。 この顔が見たかった。 暗がりではなく明るい場所で。 「よぉく見とけよ」 毛の代わりの文字が三条の肌に色を与える。 「あぁ。 動画撮っても良いぞ。 そういうのも好きだろ」 「……好き、…です…」 羞恥に耐える姿が加虐心を刺激してくる。 長岡のモノも下着を押し上げはじめた。 だが、時間は限られている。 自身の事より恋人の事。 もっと淫らな言葉でマーキングをしなければ。

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