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第1425話
足の裏が気持ち良い。
感じる。
それに連動するように玩具を舐めてしまう。
はしたなく舌を動かし、淫らな音をたて、同性を煽るように。
これも全て恋人が教えてくれた事だ。
好きなように。
好みの口淫。
覚えたものは忘れない頭を今程有難いと思う事はないだろう。
こんな事に使って悪いなんて考えられない。
だって、部屋は長岡のにおいでいっぱいなんだ。
目の前に大好きで大好きで仕方がない人がいる。
なのに、他の事を考えるなんて、そんな余裕はない。
「…はっ、……」
擦り付ける腰が強くなる。
いやらしい腰遣いが、セックスを彷彿とさせる。
この動きで奥を突かれると頭が壊れてしまいそうなほど気持ちが良い。
腰がビリビリ痺れて、その波が全身へと拡がる。
爪先までピリピリと痛むんだ。
それが、どんなにしあわせか分かるかな。
フェラチオだって一見自分本位に見えるが、上顎をゴリゴリと擦り上げてくれる。
自分も気持ち良くなれるように。
だから、自分のモノは萎えないし、そのままの流れでセックスが出来る。
長岡はいつだって三条を優先してくれている。
こんな時だって。
ウイルスから守りつつ、三条の心を守ってくれる。
「やべ、イく……」
この顔も今は一人占め。
今だけでも良いから、少しだけ触れあわせてくれ。
「出る……出す、な……」
「くだ、さい……」
「でる……はると…っ」
ピュクッと吐き出された白濁が足を汚す。
その生暖かさに意識が足へと下りた。
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